ブログの記事作成におすすめの1冊「文章表現400字からのレッスン」
よい文章―つまり、わかりやすく、自分にしか書けない、そんな文章を書こう!
本書がめざすのは、種類やジャンルを超えたすべての文章に共通する創造的表現。具体的で多様な課題に取り組むことにより、発想を形にする方法、〈メモ〉から文章を構成する手順、ことばの磨きかたを体験的に修得する文章表現の実戦書。
「BOOK」データベースより
この本を読んで文章の書き方が変わった。
具体的には以下のような手順で文章を書くようになった。
1 書きたいテーマを大まかに決める
2 思いつくことをメモとして書き出す
3 メモを取捨選択しながら順番を入れ替えたりして構成を決める。
4 文章がより伝わりやすくなるように細部の表現に気を配り、仕上げる。
以前は、文章を書くための手順といえるようなものももっていなかった。
なんとなく、言葉を探しながら繋いでいただけだったのが一定の手順を踏むことで効率的に速く文章を書くことができるようになった。
文章を書くという行為は頭の中にあるまとまった考えを書き写すことだと思っていた。
無意識にそうあるべきだとも思っていたかもしれない。
だけど、文章を書き始めようとしてもまるで言葉が浮かんでこない。ようやく書きはじめてもそれは自分自身を表すような言葉には感じられず、他人の服を着ているような違和感があった。
文章の体裁を順序よく整えようとするあまり、自分の感じたことを深く掘り下げるまえにありきたりな言葉で原稿を埋めてしまっていた。型にはまった表現は自由な思考の足かせとなって文章を書く楽しさも奪う。これは文章を書くときに陥りやすいちょっとした罠だと思う。
この罠から抜け出す簡単な方法を本書「文章表現400字からのレッスン」は教えてくれた。
それは、メモを書くことだ。
文章の構成は考えずに、思いつくことを手当り次第にメモしていく。
文脈を意識せず自分の新鮮な感覚を優先させて書く。
断片的な思考を言葉に落としていくことに時間をかける。
実はこのステップが文章を書く全体のプロセスのなかで中心を占めるもので、構成などはあとから操作して決める。この記事も思いつくままに文章をメモに書き出してから再構成してまとめている。
結論も書きはじめにははっきりとはみえていない。それどころか、構成を決めるために、メモを見渡しながら順序を入れ替えたりしているうちに自分でも予想していなかったような結論が浮かび上がってくることもある。こういった発見は文章に輝きを与える。
正しいことを書こうとするのではなく、感じたことを書こうとする冒険心が文章をドライブさせるのだと知った。