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苦い挫折をするまえに「ヲノサトルの甘い作曲講座」

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  作曲の教本は無数に溢れているけれど、その中でも本書はダントツ。

 なにがダントツなのか?

 それはゆるさにおいて。

 本書の特徴を一言で表せば、とにかく”ゆるい”。
 多くの音楽理論書が音程やスケールなどについて長々と解説してからようやく和音について述べられるのにたいし、本書は見も蓋もないほどの実践から入る。

  最初の章のタイトルを見てみよう。

 

1 すぐに使える甘い和音

 

 ゆるい。

 

 この章のまとめは次のようになっている。

 

t コードは縦の関係、ハーモニーは横の関係"

2 和音のどこかに半音" を入れるとジゃジーに聴こえる。

3 結婚してしまえば結婚詐欺にはならない。

 

  やっぱりゆるい。

 

 このまとめだけを読むと不可解な箇所もあるものの、そのゆるさはおわかりいただけたと思う。
 しかし、本書はただゆるいだけのネタ本かというとそうではない。
 おそろしいことに、それなりに使えるエッセンスが凝縮されている。
 この直感的なわかりやすさは他の音楽理論書にはないものだろう。
 苦い挫折をするまえに「ヲノサトルの甘い作曲講座」。

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