僕を変えてくれた読書と日常ログ。

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プルーフ・オブ・ヘヴン--脳神経外科医が見た死後の世界

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今週のお題「一番古い記憶」

 

 子供の頃から何度も繰り返しみてきた夢がある。

 

 茶色くドロドロとした壁がローラーのように全身を挟んでいる。

 僕は息苦しさと押しつぶされるのではないかという恐怖感でいっぱいになる。

 それでも壁は容赦なく僕の身体を圧迫しつづける。

 気が狂いそうなほどの苦悶に耐えていると、遠くに光がみえることに気づく。

 その光へ向かって押し流されるように僕は進み、やがて広く眩い空間へ到達する。

 

 夢はいつもここで終わる。

 大人になってからはほとんどみなくはなったけれど、その感覚は今でも鮮明に思い出せる。でも、それが一体なんの夢なのか正体がわからずにいた。

 ある日、友人が言った。

「知ってる?子宮にいた頃の記憶ってあるらしいわよ。普段は思い出せないだけで。」

「そんなこともあるかもしれないね。」いくつか考えられる可能性のひとつとしてありえないことではないように思えた。

 

 そして、最近になって、あれは本当に子宮にいた頃の記憶だったのではないかという想いを強めている。

 そのきっかけは1冊の本だった。  

プルーフ・オブ・ヘヴン--脳神経外科医が見た死後の世界

プルーフ・オブ・ヘヴン--脳神経外科医が見た死後の世界

 

 

    いわゆるスピリチュアル系の本で、脳外科医による臨死体験がつづられている。

 スピリチュアルに否定的な立場にあった脳外科医が実体験をもとに語った本ということで一時期話題になったらしい。

 この中で、臨死状態に陥った著者がはじめに遭遇する世界の描写が僕のみた夢とそっくりで、それはまるでそのままなぞったかのように 感じるほどだった。

 今では、生物として完全な姿をもつ前の原初的な光景としてあの夢を解釈している。

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